諏訪WALK
八島ヶ原からの霧ヶ峰

霧ヶ峰 目 次

霧ケ峰高原は、主峰車山(1,925m)から鷲ヶ峰(1,798m)まで標高およそ1,500~1,900m、東西10kmに広がる植物が豊かで稜線の美しい高原です。

 
富士見台から望む朝の八ヶ岳
霧ケ峰高原は、マリアナ・富士火山帯の一部である八ヶ岳火山列の北西延長部に展開する八子ヶ峰ー霧ヶ峰火山列に位置しています。八子ヶ峰ー霧ヶ峰火山列は、車山を最高峰としたタテ状式火山で、北西から南西に向かってゆるやかな傾斜をつくって展開する平坦な熔岩台地です。
霧ヶ峰高原は約150万年前噴火による幾層かの流動性の強い熔岩流によって形成され、その上に木曽御岳山の火山灰が降り積もり、その地表に長年かかって大草原ができたのです。
熔岩台地には八島ヶ原湿原、車山湿原、踊場湿原があり、この3つの湿原はいずれも高層湿原と呼ばれる特殊な湿原で、点在する樹叢などと共に国の天然記念物に指定されています。
Home

諏訪湖

上諏訪温泉

下諏訪温泉

岡谷温泉

諏訪大社

中山道

甲州道中

諏訪市の観光

下諏訪町の観光

岡谷市の観光


道祖神巡り

霧ヶ峰







湯遊.net





霧ヶ峰高層湿原

高層湿原の分布は、本州中部以北に限られ、高緯度の北海道地方では平地にも見られる。緯度が低くなるにつれて、高山帯に点在するようになる。
霧ヶ峰の高層湿原は、南限にあたり、特に八島ヶ原湿原は尾瀬ヶ原よりも泥炭層が発達していて、8m以上にもなっていて、国の天然記念物に指定されています。
高層湿原の成立は、湖沼が周囲からの土砂の流入、水生植物の繁茂などによって次第に埋められていく。標高1,000m以上の場所や高緯度地方では、寒冷な気候の為、植物の遺体は腐敗分解しない泥炭となって堆積していき、カヤツリグサ科などの植物が侵入してきて、湖沼はやがて湿原に変わります。この表面が平らな段階の湿原を低層湿原と呼びます。
長い年月が経つにつれ、湿原は腐食酸によって次第に酸性に変化し、ミズゴケが繁茂しだします。ミズゴケは湿原上に小さな塊となって生長し、ブルト(小さな凸)とシュレンケ(小さな凹)を作り、交互に生長して、湿原全体を盛り上げていきます。こうしてできた湿原を高層湿原と呼びます。


八島ヶ原湿原 踊場湿原



八島ヶ原湿原

八島ヶ原湿原は、東西1,050m、南北620m、面積447,000㎡のハート型をした高層湿原です。
西北隅の八島ヶ池の水は西南の隅から小溝となって湿原の南縁を北西より南東に流れています。鎌ヶ池の水は南東の隅から小川を作って東部の泥炭中を流れ、南東の隅から湿原外に流出しています。鬼ヶ泉水の水は八島ヶ原湿原を東西に二分する侵食谷の底部を通って湿原を北から南へ向かって泥炭中のトンネルを作って流れています。湿原の中央よりやや南へ寄った所に無底地(井戸)があります。口径2.1m、水面までの深さ2.3~2.5m、底までの深さ5m以上あります。
侵食谷で二分される東の小山は、八島ヶ池の水面より5m、西の小山は4.5m高い。侵食谷の南側一帯はミズゴケ群集の生育が旺盛で、第三の小山を形成しつつあります。東側の小山は泥炭層の隆起がが末期で草原化しつつあります。西側の小山の頂上付近に小池があり、この付近から亀裂が伸びています。頂上付近を歩くと浮島のように前後左右に揺れる事から泥炭層の隆起活動が現在も行われているようです。


八島ヶ原湿原と鷲ヶ峰 八島ヶ原湿原



車山湿原

車山と蝶々深山との火山噴出物によって標高1,700~1,750mに作られた盆地性の沢にできた高層湿原です。長さ約750m、幅約20mと細長く、面積は69,000㎡です。北西に5°、西南西に6°傾いており、傾斜地にできた高層湿原としては珍しく、貴重な湿原です。
車山北斜面に大小8個の樹叢があり、総面積は27,420㎡である。この方から湧水となり十数条の水路があり、泥炭層を蛇行しながら流れ下っています。水路周辺にはミズゴケ、ザゼンソウが生育しています。
湿原の中には2ヶ所の池の跡と思われる場所があります。湿原の植物ミツガシワが枯死寸前で、南からヨシ、北から草原性の植物の侵入が始まっています。


車山湿原 車山湿原と車山



踊場湿原

ゲイロッ原、ガボッチョ山、池のくるみの山々に囲まれた盆地にできた高層湿原で、東西1,020m、幅95mと細長く、面積は116,990㎡です。湿原の東端に面積6,450㎡のアシクラの池があります。車山を源とするイモリ沢に接し、流出水は檜沢川です。
特徴は、低層湿原に生育するホロムイスゲを主体としたヤチ坊主と呼ばれる搭状に発達した裸土の隆起現象が数十個点々と見られることです。


踊場湿原と蓼科山 踊場湿原のヤチ坊主



霧ヶ峰散策

霧ヶ峰を2日間に分けて散策してみました。
秋の霧ヶ峰は、散策をするにはとても気持ちの良い気候で、沢山の人が訪れていました。

 
霧ヶ峰散策マップ
1日目は、車山肩~車山山頂~蝶々深山~物見岩~八島ヶ原湿原~御射山ヒュッテ~蝶々深山~車山湿原~車山肩のコース。
2日目は、八島ヶ原湿原駐車場~鷲ヶ峰のコースと、踊場湿原を周遊しました。
霧ヶ峰散策マップの青い線が散策したコースです。
コースタイムは、実際に歩いた時間のみで、写真撮影など休憩時間は含まれていません。









ビーナスラインを走り車山肩まで車で移動。中央自動車道諏訪ICから30分ぐらいで着きます。
休日は、駐車場待ちになるほど混雑するので、出来るだけ早い時間に着くようにした方が良いと思います。
駐車場から少し登った所に車山、沢渡、車山湿原、園地への分岐があります。
車山への道を進みます。
車山肩の駐車場と北アルプス

車山肩→車山山頂 30分の緩やかな登り。

車山肩の分岐から車山山頂までは、緩やかな登りが続きます。
歩き始めの体を動かすには、ウォーミングアップとして丁度良い登りです。
残念ながら頂上に着いた頃は、ガスが出ていて景色は全く見えませんでした。
車山頂上には、車山気象レーダー観測所があり、周辺の山からでも見ることが出来ます。
天候が良ければ、標高1,925mの頂上からは八ヶ岳、南・中央・北アルプスや富士山など360°のパノラマが楽しめます。
頂上から少し下った場所に車山神社と火口跡が望める展望の丘があります。
車山山頂
この観測所は、気象庁が1999年に設置したレーダーによる気象観測を行うための施設です。
建物上部の丸いドームの中には直径4mのパラボラアンテナがあり、このアンテナを回転させながら電波を発射し、雨や雲による反射波を測定することで、広い範囲の雨や雪の強さ、移動などを時々刻々と観測しています。
レーダーで観測されるデータは、日々の天気予報をはじめ、集中豪雨などによる災害を未然に防ぐための防災気象情報の発表に利用しています。
車山気象レーダー観測所
諏訪大社では7年に1度寅と申の年に宝殿を造営し、社殿の四隅にある御柱と呼ばれるモミの大木を建替える祭りを行います。この祭りは『式年造営御柱大祭』通称『御柱祭』と呼び、諏訪地方6市町村の人々が参加する天下の大祭です。
御祭神としては建御名方神と八坂刀売神を祭り、東国第一の軍神とたたえられています。車山神社はその小宮として位置づけられます。御柱祭のほとんどは深山より里へご神木を曳き出すお祭りですが車山の御柱祭は唯一、急な斜面や岩を越え山頂にむけ、木を曳き上げて行くお祭りです。数ある御柱祭の中でも高所で行われるお祭りの1つとして有名です。
車山神社

車山山頂→車山乗越 15分の急な下り。

車山山頂から車山乗越へは、眼下に白樺湖を望みながら下りが続きます。車山駐車場への分岐を左方向に行くとすぐに車山乗越に着きます。
車山乗越は、北の耳、ゼブラ山への分岐点です。
車山乗越

車山乗越→蝶々深山 20分の緩やかな登り。

車山乗越から蝶々深山に向かうと、左に車山肩への分岐を過ぎ、車山湿原と遠くに北アルプスを望みながら木道を進みます。木道が終わる所から蝶々深山への緩やかな登りが始まります。
途中で振り返ると車山湿原と車山が見えます。
標高1,836mの蝶々深山頂上からの景色は、360°のパノラマです。
蝶々深山

蝶々深山→物見岩 15分の緩やかな下り。

蝶々深山から物見岩までは、緩やかな下りが続き、とても歩きやすいです。標高差44mを15分かけてゆっくりと下って行きます。
物見岩と八島ヶ原湿原

物見岩→鎌ヶ池 25分の下り。

物見岩から八島ヶ原まで、ひたすら下ります。下りが終わると小さな沢を渡り、八島ヶ原湿原の鎌ヶ池に着きます。
鎌ヶ池

八島ヶ原湿原鎌ヶ池→八島ヶ池 30分の木道歩き。

鎌ヶ池から八島高原方面への道を進みます。鬼ヶ泉水を見て、八島ヶ池まで木道をゆっくり歩いて30分ぐらいです。
八島ヶ原湿原は木道が整備されており、沢山の人が訪れる散策コースになっています。
八島ヶ池

八島ヶ池→旧御射山社 20分の木道歩き。

八島ヶ池から御射山ヒュッテ方面に木道を進み、木道が終わると御射山ヒュッテはすぐです。御射山ヒュッテの前の道を進むと、すぐに旧御射山神社(本御射山社)に着きます。
旧御射山神社
ここは諏訪神社下社の御射山祭御狩神事が行われたところです。御射山祭はいつ頃から始められたか不明であるが平安時代から特に鎌倉時代を全盛とし元禄年間まで行なわれてきました。祭事は毎年7月26日から29日まで行なわれ信濃の豪族が交替で御頭をつとめ神官は新しく造られた祭事用の穂屋のこもり豊作を祈った。それと同時に信濃の氏人が騎射等の技を競って諏訪明神に奉納した。周囲の丘には鎌倉幕府の将軍や将歴の桟敷跡が今も土壇として残っています。この祭も室町時代中期下社大祝金刺氏の滅亡とともに衰微し御射山も江戸初期に移転したためこの地は旧(もと)御射山と呼ばれるようになったようです。
旧御射山競技場跡

旧御射山社→蝶々深山 50分の登り。

旧御射山神社から少し登と沢渡への道に出ます。沢渡手前まで緩い登りが続きます。坂を登りきると道が舗装されています。沢渡へは行かず左にコースをとり、再び蝶々深山を目指します。蝶々深山までは登りが続きますが、このコースを歩く人は少ないようで、誰にも会いませんでした。休日の人が多い日でも静かな霧ヶ峰を体感できます。
蝶々深山からの蓼科山

蝶々深山→車山乗越手前の分岐 10分の緩やかな下り。

朝登った道を車山乗越方面へ下って行きます。沢渡への分岐を過ぎるとすぐに車山肩への分岐に着きます。ここから車山湿原と蝶々深山を右手に見ながら15分ほど歩くと車山肩に着きます。
車山湿原からの蝶々深山
車山乗越手前の分岐→車山肩 15分。


鷲ヶ峰散策
鷲ヶ峰は標高1,798.3mで、八島ヶ原駐車場から鷲ヶ峰を越え和田峠方面にハイキングコースが整備されています。

八島ヶ原駐車場から50分ほどで鷲ヶ峰頂上に着きます。登り始めは登りが続きますが、振り返ると八島ヶ原湿原と車山や蓼科山を望むことが出来ます。最初の急登が終わると頂上までは緩やかな登りになります。鷲ヶ峰頂上や登山道からは、美ヶ原、北アルプス、乗鞍岳、御嶽山、中央アルプス、南アルプス、八ヶ岳等の眺望が楽しめます。
鷲ヶ峰から八島ヶ原駐車場への下りは、約40分です。
鷲ヶ峰登山道からの八島原湿原

鷲ヶ峰と北アルプス 鷲ヶ峰頂上



踊場湿原散策
踊場湿原は高層湿原と低層湿原が共存するのが特色で、低層湿原にヌマガヤ・ホロムイスゲ等、高層湿原にミズゴケ・ヒメシャクナゲ等の植物を見ることが出来るます。縁辺にはアブラガヤ・ヤマドリゼンマイ等が見事な群落をつくっています。

踊場湿原へは、ビーナスラインの長野県霧ヶ峰自然保護センターのある霧の駅から霧ヶ峰農場への道を下って行くと左側に駐車場が有ります。
駐車場から踊場湿原を1周する遊歩道があり、ゆっくり歩いて1時間程度です。
踊場湿原と蓼科山

遊歩道からの踊場湿原 踊場湿原イモリ沢 踊場湿原のヤチ坊主 踊場湿原遊歩道



霧ヶ峰のハイキングコースは、道が整備されており、とても歩きやすいですが、標高1,500m~1,900mの高山です。急な天候の変化などに備えて、最低限の登山の準備をして自己責任のもとで訪れて下さい。
また、冬季は道が通行止めになり、積雪もありますので、登山経験者以外の入山は控えるようにして下さい。


霧ヶ峰の風景

ビーナスライン 車山付近からの白樺湖 蝶々深山付近からの車山と車山湿原 物見岩付近からの車山

物見岩からの八島ヶ原湿原 鬼ヶ泉水 八島ヶ原湿原 八島ヶ原湿原

八島ヶ原湿原 八島ヶ原湿原と鷲ヶ峰 秋の八島ヶ原湿原 秋の霧ヶ峰




copyright©2013 湯遊.net all rights reserved.